陸川界が語る!
「選ばれる」じゃなく「選ぶ」就活

Q. どんな業界を見ていましたか?
A.IT一本でみていました。
就活始めた時に将来やりたいことが明確に決まっていたわけではありませんでした。ただ漠然と、自分で何かを作りたいという気持ちがありました。自分の中で作りたいものが決まっていないので、何か特定のものを作っている企業だと自分の将来は広がらないのかなと考えるようになっていました。IT業界では「もの作り」の部分の幅を無限にしておけると考えたので業界を絞った感じです。
Q.具体的にどのような経験が
あったのでしょうか?
A.沖縄で起業したことがありました。
幼馴染が琉球大学に通っていて、かつ自分の趣味が釣りだったということで起業に至りました。具体的に沖縄県と一緒に行っていったのですが流れとしては、まず、ビジネスコンテストに出場して、資金を得て、プロトタイプアプリを作りました。その事業は本当に成り立つのかという検証を重ねました。最終的にはイベントを開催するまでしましたね。
Q.最終的に新卒で組織に
所属することを選んだのは
なぜでしょうか?
A.起業に関しては、学生のうちにやったからこそ意味のあるものだったと思うし、それこそ自分のスキル、経験を身に着けるためのものでした。これもまた持論なんですけど、社会人になって起業をするってリスクが大きくて、逆に組織に所属するのはリスク軽減になるっていう考え方をしていたんですよね。失敗を恐れないっていってもリスクを最大限に背負うのは違うなとも思っていたので(笑)そんな中でとある会社の説明会で「安定は職の中にある」と言われたことが自分にすごく刺さりました。そこからは環境も安定していて、職能もつきやすい会社を選ぶようになりましたね。具体的にはミドルベンチャーと言われるところ(従業員数100人〜500人くらいで売り上げがある)以上を見ていくようになりました。
Q.就活を終えた今、
「つくりたいもの」は
具体的に決まったのでしょうか?
A.具体的とまでは言えないんですけど、「何かと何かを組み合わせるプラットホーム」を作りたいと考えています。
これは人と人もそうだし、モノと人もそうだと思います。自分の人生を振り返ったときに人とのつながりで何かが生み出された経験がすごく多かったし、それによって自分も変わっていったと思うので、将来は自分がそのようなビジネスを生み出せる人になりたいと考えるようになりました。
Q.学生のうちに起業をするって
結構勇気がいることですよね?
A.僕は小さいころから割かし失敗を恐れずノリでなんでもやっていくタイプだったということが大きいです。また、これはあくまで持論なんですけど、新卒という可能性を残した中で起業をすることって今しかなくて、それってすごくチャンスだと思いません?ここでもし失敗したとしてもその後にマイナスになることはないかなと思ったんですよね。学生のうちに起業することで自分のスキルを高めることにもつながったと思います。
Q.企業選びの軸は?
A.3つありました。
①会社にお金があること、
②会社自体が成長していること、③自社コンテンツを持っている、
です。
①に関しては新規事業にお金が投資できるような会社のほうが将来自分のやりたいことを実現できると思ったからです。②に関しては、ポストが空かない場合に自分が上に行ける余地がない=ジョブローテになると思っていて、それは避けたかったからです。③に関しては、ある程度基盤ができていれば、そこから一定のお金が入ってくるため会社の安定にもつながると思っていました。実際に自分が作りたいコンテンツもストック型のビジネスでしたね。

起業したい・新規事業をしたいって子は少なくないと思うし、それに関してはとてもいいことだと思います。ただ、ESや面接の中で話すには少し注意が必要だと思います。起業や新規事業を作りたいがゴールになっている子は特に気を付けるべきですね。僕自身も面接の中で起業に関してめちゃめちゃに詰められてつらかったです(笑)起業はあくまで方法であるという意識が必要です。将来起業したいなら、なんでしたいのか、自分がどうい うアクションをとるのか、起業後の自分の行動を定めておかなければあとで痛い目に合うかもしれません(笑)

