top of page

業界別対策記事
   
広告代理店 編

会議室でのミーティング

 

 

 

日系企業で就活生からの人気が高い広告業界。
今回、広告業界から内定を獲得した22卒青学生3名の方へのインタビューを記事にしました。

広告を志望した理由・選考のポイントなどを聞いてみたので、志望している方の参考になれば幸いです!

​ 本記事の構成

広告業界とは

広告業界の仕組み

広告業界の動向

広告内定者インタビュー

      ー志望動機

      ー見ていた業種

      ーこれから挑戦したいこと

        ー選考のポイント

      ー就活生へのアドバイス

​広告業界とは

​​一見華やかにみえる広告業界ですが、実際の業務内容はイメージと異なる点も多く、正しく理解しないまま選考に進むのは危険といえます。

インタビューへと進む前に、まずは広告業界を正しく理解しましょう!

アンカー 1

 

 

まず広告代理店は以下の3つに分類されます。

​① 総合広告代理店

クライアントの広告活動全般に参画できる。テレビ、雑誌、ラジオ、新聞といったあらゆる媒体を取り扱う。

​企業例:電通・博報堂・ADK

​② 専門広告代理店

1つの媒体に特化した広告代理店。

​企業例:サイバーエージェント・DAC・アイレップ・電通デジタル

​③ ハウスエージェンシー

クライアントのグループ企業として存在する広告会社。

​企業例:ジェイアール東日本企画・東急エージェンシー

​広告業界の仕組み

アンカー 2

広告ビジネスには、広告会社を中心としてさまざまな会社が関わっています。広告業界の主なビジネスモデルはこちらです。

​広告業界のビジネスモデル

広告ビジネスモデル.jpg

広告会社は、広告の発注者である広告主(クライアント)の依頼を受けて、

広告ビジネスの企画・制作・実施を全体統括します。

​広告業界の動向

アンカー 3

Topic

・インターネット広告の台頭

​・コンサルティング会社との競合

インターネット広告の台頭
インターネットやモバイルの普及により、従来のマス媒体主体の広告モデルに変化が起きています。そして、インターネットの台頭と生活者行動の変化により、生活者との接点をマネジメントできるかという点に注目が集まっています。
既存広告会社はインターネット広告に強化しており、大手広告会社はデジタルに特化した会社を買収・合併・設立しネット広告分野における展開が年々活発化している様子がうかがえます。

コンサルティング会社との競合
インターネット広告の強化が進む中、コンサルティング会社もデジタルマーケティング部門を強化し、広告会社の新たなライバルとなっています。米国では、デジタル領域でのコンサルティング会社が影響力を高めており、日本でも広告会社とコンサルティング会社の競合が注目されています。

アンカー 4

​広告内定者インタビュー

Member

まさき

高山真季

​まさき

井坂夏奈帆.jpg

​井坂夏奈帆

​ななほ

みれい

​吉原深礼

​みれい

Q1. 

他に見ていた業界と広告業界の志望理由を教えてください。

さっそくですが、皆さんが就活中見ていた業界と、最終的に広告を志望された理由を教えてください!

広告のほかにエンタメ、レーベル会社、IT、コンサルなどを視野に入れていましたが、当初から広告にいきたい思いが強かったです。
そもそも大学入学時メディアに関する仕事につきたいと考え総合文化政策学部を志望していましたし、マーケティングをやりたい、無形商材を扱いたいという考えをもっていました。

まさき

​まさき

就活初期はIT系を中心に見ていましたが、次第に広告への興味が強くなっていきました。私は経営システム工学科に所属しており、そこでの研究を通してデータ分析によるマーケティングに興味をもちました。
ITから広告に移った理由は、ITは自分の生活の中で目に見えることが少ない一方で、広告は生活者の視点に寄り添うことができるからです。広告という商材の方が自分はワクワクするし、モチベーションを感じると思うようになりました

井坂夏奈帆.jpg

ななほ

デジタルマーケティング領域の会社を中心にIT系もみていました。そして、3月から広告代理店やマーケティングリサーチを志望するようになりました。
それらの分野を志望していた理由は、データ分析を用いた課題解決がしたかったからです。(ななほと同じ経営システム工学科)
中でも、コンサルは「ネガティブな課題をゼロにもっていける仕事」だと認識しましたが、広告は「顧客目線・生活者目線でプラスの方向へもっていける仕事」だと思い、自分のやりたいことと最も近いと感じました。

みれい

みれい

ありがとうございました!
マーケティングに携わりたいという思いは皆さん共通していますね。

アンカー 5

Q2. 

総合広告・専門広告・ハウスエージェンシー、どれを見ていましたか?

広告業界といっても、3つの分類があるかと思います。皆さんはどこを志望していたんですか?

主に総合広告代理店を受けていました。デジタル系の場合、ある程度ターゲットを定めて広告をうたなければなりません。そうではなく、いろんな人に刺さる広告を考え、より多くの人に届けたい、その方がやりがいを感じることができると考え、ターゲット幅が広い総合広告代理店を志望していました。この考え方は、学生時代ESSでスピーチを行っていた経験からきているかもしれません。
しかし、リスクマネジメントの観点からデジタル系の専門広告代理店もみていました。

​まさき

まさき

特に区別することなく受けていました。業種というより職種でみていたからです。実際の選考も、データ系の専門職採用で受けることが多かったです。総合職で受けることもありましたが、職種別採用も行っている代理店は多いです。データサイエンスなど特化型のものもあるので、理系の子は特に選択肢として考えてみるといいと思います。

ななほ

井坂夏奈帆.jpg

当初は、デジタル系の広告代理店をみていました。先程述べたデータ分析によるマーケティングがしたかったことが理由です。しかし、3月からは総合広告代理店も志望するようになりました。理由は、自分の選択肢をひろげたいと思ったからです。デジタル系ではデジタルによる課題解決しかできません。デジタルに閉じない戦略設計に関われるのは総合広告代理店だと思い、そちらを中心に受けるようになりました。

みれい

みれい

広告業界と一口にいっても、その性質は様々なんですね。見極めたうえで、志望企業を選択する必要がありそうです。

アンカー 6

Q3. 

広告代理店に入社後、どんなことに挑戦したいですか?

広告代理店で春から就職が決まっている皆さんですが、入社後どんなことに挑戦したいですか?ビジョンを教えてください。

会社の中で技術を磨き、手に職をつけたいと考えています。
どのようにしたらどのような人に刺さるのかを思考する力を養い、クライアントに対してどうアピールするかも学んでいきたいです。「こんな広告を作りたい!」というよりは人の心がどう動くかを勉強したいという思いがあります。
正直、広告業界にとどまる気もそこまで大きくありません。私の就職先は職種がなく、企画・マーケティング・営業すべてを担当することができます。そんな環境でとにかくたくさんのことを吸収したいです。

​まさき

まさき

私も何かこだわってやりたいことがあるというよりは、自分の市場価値をあげたいという思いが強いです。転職を視野に入れているというのも理由のひとつです。直近の話をすると、クライアントの課題をデータから紐解いて、それをどう生活者に届けるかを思考するデータ分析にチカラを入れ、手に職をつけたいと思っています。

ななほ

井坂夏奈帆.jpg

私も皆さんと同じく、市場価値をとにかくあげたいです。
やりたいことは仕事をする中で変化していくのではないかと思っています。その将来変化しうるやりたいことに対して挑戦できるだけのレベルになっていたいと思います。
今やりたいと考えているのは、必要な時に、必要な人に、必要な情報を届けるということです。そうすることで、人々が意思決定にかかる無駄な時間を減らしたいと思っています。これには大学で学んできたデータ分析を活かすことができると思っています。データ分析を活かして、生活者の潜在的な欲を引き出せるようになりたいです。

みれい

みれい

ありがとうございます!変化が激しい時代だからこそのキャリア選択を皆さんされていますね。

アンカー 7

Q4. 

広告業界の選考で抑えておきたいポイントなどをお聞かせください。

広告業界は就活生からの人気が高く選考突破も難しかったのではないでしょうか。広告を受けていた皆さんだからこそ感じた、選考で抑えておきたいポイントなどをお聞かせください。

面接でよくある流れは【自己紹介→自己紹介の内容から深堀る質問】でした。そのため、自己紹介から面接官の心を掴みにいくよう工夫していましたね。(思わず質問したくなるような内容にする。例えば、自己紹介で自分にキャッチコピーをつけて話していました)
また、そのひと自身をとても見られていると感じました。ガクチカや自己PRに対してもとにかく深堀る質問が飛んできます。そのため、自分自身の答えに対して「なんで?」を繰り返していくことが重要だと思います。

​まさき

まさき

他の業界と比較してプレゼン面接が多かった印象があります。その場でお題が出されるものと、事前課題がでるもの両方を経験しました。経験して感じたことは、話の内容ももちろんですが、それ以上にプレゼン力やコミュニケーション力を見られているということです。また、プレゼン面接にかかわらず、硬い言葉を無理して使うより会話口調で話した方が面接官に刺さっているように感じました。
広告業界はESが重いものや、事前準備が大変な企業が多いと思います。しかし、分量に負けないで「とりあえず出してみる」精神をもって取り組めば意外と選考は突破できるかもしれませんよ。

ななほ

井坂夏奈帆.jpg

ESでの独特な質問が多かった印象があります。例えば、「あなたの好きなことについて教えてください」「自分の価値観と人の価値観どちらを変えることができると思いますか」「今まで頑張ったことをパーセンテージで示してください」など、今思い出せるだけでもたくさんあります。また、A4にサイズで好きなように書いてだしてね、といったお題もありました。
こういった課題に対しては「個性」「自分らしさ」を出すことが重要だと思います。また、今述べたA4提出のように提出方法が自由なこともあるので、パワポ・デザインはできる限り凝るといいと思います。

みれい

みれい

ありがとうございます!変化が激しい時代だからこそのキャリア選択を皆さんされていますね。

他にもあったので付け足してもいいですか?(笑)

​まさき

まさき

もちろんです(笑)お願いします!

広告は無形商材だからこそ企業ごとの差別化が難しく、「なぜ御社なのか」が明確化しにくいと思います。だからこそ、企業をよく知ることが大事です。(力を入れている事業、企業理念など)情報収集のためにOB訪問は大事にしていましたし、面接での逆質問・説明会など、質問できる場があれば積極的にしていました。特に「今後力を入れる事業」は積極的に聞いていました。他社比較をする際に、会社の強みや今後の動きを把握したうえで、自分の就活軸や将来やりたいことと照らし合わせることができるからです。

私の追加で思ったことがあって、
「好きな広告は何ですか」という質問がよくあると言われていますが、実際あまり聞かれませんでした。聞かれた場合も、無理してその企業の広告を言う必要はなく、自分がほんとに好きなものに対しての理由付けができるモノにすることが大事だと思います。なので、「これと同じCMが作りたい」よりも「やりたいこと」の先にそのCMがあるほうが良いと考えています。

みれい

みれい

なるほど・・・
今のお話を聞いていると、取り繕うよりもありのままで勝負することが必要かもしれませんね。

アンカー 8

Q5. 

失敗談・やっておけばよかったことを教えてください。

また、23卒の広告志望就活生に向けたメッセージもお願いします。

こちらで最後の質問になります!
就活中の失敗談や、やっておけばよかったと思うことを教えてください。また、それを踏まえて広告志望の就活生へのメッセージをいただけると嬉しいです!

私は当初から広告志望で他の業界はあまり見ていませんでした。最終的に志望した企業へいけたので良かったですが、業界を見直すことや、他業界をしっかり見たうえで絞っていくことが必要だったと感じます。
また、個人的には大手思考に縛られない方がよいと思います。自分自身、ベンチャーだからという理由で本当にやりたいことを無視しそうになりました。
広告は花形でみられる業界で、楽しそうだからとった理由で見ている方もいるかもしれません。業界に対してのギャップは必ずあるはずなので、その会社の内情までしっかり知ったうえで決断してほしいです。ぜひ自分の優先順位をしっかり決めて業界を定めていってください!

​まさき

まさき

私は、当初はIT系志望だったので、広告業界を見始めた時期が遅かったです(2,3月)。そのため、もっとはやくから志望して対策したかったと感じます。今業界を絞っている方は定期的に業界の絞り方を見直すといいと思います。興味があることは変化していくはずです。(私は研究と並行して広告に興味をもちました)
行きたくない業界を見てみて何で嫌なのかを言語化し、それが志望している業界には当てはまらないのかを見てみる、というのもひとつの手だと思います。
その上で広告業界を志望される方は、ぜひ個性を発揮して頑張ってください!

ななほ

井坂夏奈帆.jpg

もっと早くからキャリアプラン、将来像を持っておくべきだったと思います。ベンチャーを選考で受けていた時に、やりたいことがはっきりしていないことに気づかされました。
また、ESなどの対策を早い段階からしておいてもよかったなと思います。(就活メディアを使って過去のES内容は調べられるので)OB訪問も選考ギリギリは埋まっていることも多いです。とにかく早め早めに行動することが大事だと思います!
広告をみる入りが「楽しそう」といった興味であることはいいと思いますが、その先の志望理由に関しては「やりたいこと」を根拠づけて言えるようにしてほしいです。
選考突破のカギになると思いますし、入社後のギャップも起こりづらいと思います!

みれい

みれい

みなさん貴重なお話を本当にありがとうございました
広告志望のエンターさん達にとって何か得るものがあれば幸いです

アンカー 9
bottom of page